昭和四十五年七月十七日 夜の御理解
【 】月次祭におかげを頂いてお祭りが済んでから、裏にご挨拶に行きましたら、お先生が「この頃、体の方はどうか」と「相変わらずです」と云いましたら「あんたの相変わらずの時には悪い時じゃからの」と云うてから・・。確かにそうですね。そしたら横から奥様が「お父さん、糖尿病の時にはねずみもちをくろやきにしてね、飲むとたいていな重傷は治るという事を聞いといたけん、あんたが来なさったらそれば云おうと思っておった」と。親先生のおっしゃる事、奥様の云うて下さる事、もうどっちも何かしらん親でなからなければ分からない親でなからなければ思うておってはくれない事ですね。けれども私の信心の観点というのと全然違うでしょうが。そこにね、それぞれの信心の頂き方、焦点というものの相違を感じますですね。もしあれが私だったら、勿論なるほど相変わらずの時には私は良くなってない時であるけれども、それでもね「御用が出来とりゃ有り難いよ」と云うただろうと私は思いますよね。おそらく私がいくら親心でよく効く薬を聞いておって「そんならこんだ子供が帰ってきたら教えてやろう」なんてこともなかろうと思ったんですけれどもね、まあ、めいめいの信心ですけれども、今日はそんな事がございました。
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